L`Alliance × HPIファーム
神楽坂 フレンチレストラン ラリアンスでは、私たちの農園で丁寧に育てた新鮮な野菜や果物を使用しています。
パプリカ
色鮮やかで甘みのある肉厚な美味しいパプリカを育てるため、
主に大きく分けて3つ工夫しています。

① 適切な環境管理
温暖な場所で管理つつ、過湿にならないように注意し、通気性を確保することで病気を予防しています。

② 健康な土づくり
有機肥料を使い、土壌の栄養バランスを整えながら、栽培終了時には、土壌消毒を実施しています。また、栽培 過度な化学農薬に頼らず、防虫網で害虫の侵入を防ぎ、天敵昆虫や植物由来の防除剤を活用して害虫対策を行っています。

③ 水の管理
 根腐れに注意し、給水しています。乾燥しやすい季節では朝夕の水やりをして水分量の調整を行うなどして工夫しています。さらに冬場のパプリカは、五島の温泉熱を活用した加温ハウスで育てています。地域の特異性や自然エネルギーを生かした、環境にやさしい持続可能な栽培を実践しています。


五島の温泉熱を活用した加温ハウス

厚みはバナナの皮を
約3個分!
五島の質と柔軟な彩り
L`Alliance総料理長の大堀さん

五島列島のパプリカを知ったのは、偶然のご縁でした。食材を探しに全国を巡っている中で、五島に三日間滞在したときに思いがけず紹介されたことがきっかけです。
実際に使ってみて感じたのは、まず肉厚で重みがあり、しっかりとした存在感があるということ。そして、火を通してもえぐみが出ず、水が飛ぶことで味の核が出て、甘味が際立つ点です。一般的なパプリカは加熱すると味が薄くなりがちですが、この五島のパプリカは逆に旨味が濃くなる特徴があります。
パプリカの特徴は調理の現場でも大いに役立っています。夏場は葉物が中心でどうしても緑が多くなりがちですが、赤や黄色のパプリカをピュレにすることで彩りが一気に華やぎます。季節ごとに表情を変えるのも魅力で、夏にはピュレにして爽やかな一皿に、冬には料理を支える脇役として風味出しに活かすことができます。しかもそのピュレの果肉は100%パプリカで、味付けをほんの少し加えるだけで味が完成します。皮が薄くて剝く必要が無く、ムースにしても濃厚で力強い味わいに仕上がります。
生産者の方とお話しして感じたのは、育て方の丁寧さです。五島ならではの海風や温泉水といった環境要因に加え、一つひとつの手仕事に誠実さが込められていて、その姿勢が最終的な味や品質に反映されているのだと思います。通年生産されていることも魅力です。そうした背景を知ったうえで料理に使うと、より一層特別な存在に感じられますし、私にとっても大きな刺激になっています。
私たちのこだわりと喜び
HPIファーム生産者の 古本さん

私たちはみんなに喜ばれて五島で続けられる農業を目指しています。
年間を通して、お客様に安定供給できるよう心掛けて、これからも真心を込めて取り組んでまいります。
また、レストランでは、シェフの感性によって五島のパプリカの魅力が最大限に引き出され、お客様に感動を届けられることは、私たちにとっても大きな喜びです。
私たちが丹精込めて育てたパプリカが、フレンチレストランの料理に使われていることは、大きな誇りでもあります。色鮮やかで甘みのあるパプリカが、シェフの手によって素晴らしい一皿へと昇華される。その瞬間こそ、私たちの努力が報われると感じます。
今後も、食材の生産者として、最高のパプリカを育て続けることに尽力し、レストランの皆さまとともに食の素晴らしさを伝えていきたいと思います。
五島農園で育てているパプリカ
大堀さんがHPIファームを訪問
仕分け作業の様子
ふるさと納税用のパプリカ
(株)HPIファーム